このページでは、教習生の皆さんが、もう一度確認したいと希望の多い技能課題の説明をさせていただいております。
各課題のやり方については、いくつかの方法がありますが、ここでは、教習生の皆様が習得しやすい、なるべく簡単な方法を載せていますので参考にしてください。
内輪差(ないりんさ)とは ハンドルを回して前進した時、前輪の通る所と後輪が通る 所の差(軌跡の差)を言います。
※内輪差はホイールベース(前輪軸と後輪軸の距離)の約1/3になります。小田原ドライビングスクールで使用している教習車のホイールベースは2.64mですから、内輪差は
2.64÷3=0.88
つまり88cm。約90cmと憶えてください。
この内輪差の感覚は車の運転に欠かせないものとなりますので、ぜひ習得できるよう頑張ってください。
まず図1がクランクになります。道路幅が3.5mで脱輪、接触することなく安全に通過することが目的となります。
図1
クランクを無事通過するうえで内輪差の知識は必要不可欠になりますので、内輪差がよくわからない方は初めにこちらをご覧ください。また、速度調節が出来ることも必要不可欠になります。クランク内は狭いので最徐行で通る必要があります。MTの方は半クラッチ、断続クラッチを使っての速度調節。ATの方はブレーキを使っての速度調節を習得してください。
では実際にクランクを通過してみましょう。
1.クランクに進入する時のポイントは進入した後、次はどちらに曲がるかによって決まります。
図2を見てください。進入後、次は右に曲がらなければならないので内輪差を考え反対の左に寄せなければなりません。
・左折で進入する場合
①内輪差があるので、左側を開けたくなりますが、進入時は通常の左折と同じくなるべく左に寄らなければなりません。(図2)ただしあまり寄せすぎると、クランクへの進入が難しくなりますのでほどほどで(50cm以上1m以内)
図2
②車がこの位置に来たらハンドルを回します。(図3)
図3
・右折で進入する場合
①通常の右折と同じく中央線にしっかり寄せます。右折進入の場合、クランクに入ると右に寄りやすいので、しっかり左寄りに入るよう気をつけてください。(図4)
図4
①右折、左折進入ともに図5のように左寄りに進入する。
図5
②図6の位置まで前進しハンドルを右に回し始める。
図6
③図7のように、左前とポール、右後輪の脱輪に注意しながら1つ目の角を通過し、今度は右に寄せる。
図7
①図8の位置まで前進し、ハンドルを右に回し始めます。
図8
②図9のように、右前とポール、左後輪の脱輪に注意しながら2つ目の角を通過し、最後左に出るので、左の間隔を開ける。
図9
これで、クランクの説明は終了です。
補足として、説明したハンドルを回すタイミングは、車を動かす速度やハンドルを回す速度により、変わってきます。速度調節をしっかり身につけ、最徐行で自分の適切なタイミングをつかんでください。
さらに、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。
また、ポールへ接触しそうな場合、もしくは脱輪してしまった場合は、無理せず切り返し、やり直しで修正してください。
まず図1がs字になります。道路幅が3.5mで脱輪することなく安全に通過することが目的となります。
図1
s字を無事通過するうえで内輪差の知識は必要不可欠になりますので、内輪差がよくわからない方は初めにこちらをご覧ください。
また、速度調節が出来ることも必要不可欠になります。s字内は狭いので最徐行で通る必要があります。MTの方は半クラッチ、断続クラッチを使っての速度調節。ATの方はブレーキを使っての速度調節を習得してください。
では実際にS字を通過してみましょう。
①内輪差があるので、左側を開けたくなりますが、進入時は通常の左折と同じくなるべく左に寄らなければなりません。(図2)ただしあまり寄せすぎると、クランクへの進入が難しくなりますのでほどほどで(50cm以上1m以内)
図2
②車がこの位置に来たらハンドルを回します。(図3)
図3
①S字進入後左後輪の通過位置をイメージしながら右前輪をカーブの外側に沿わせる。(図4)
図4
①次は反対の右カーブです。右後輪の通過位置をイメージしながら左前輪をカーブの外側に沿わせる。(図5)
図5
これで、S字の説明は終了です。
補足として、説明したハンドルを回すタイミングは、車を動かす速度やハンドルを回す速度により、変わってきます。速度調節をしっかり身につけ、最徐行で自分の適切なタイミングをつかんでください。S字では停まりながらハンドルを操作しようとすると、どのくらい回して良いかわかりにくくなります。出来るだけゆっくり動きながらハンドルの回す量を調節してください。
さらに、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。
また、脱輪してしまった場合は、無理せず切り返し、やり直しで修正してください。
S字通過の1番のコツはカーブに対して適切なハンドル量(カーブの曲がり具合と車の進行方向がピッタリになるハンドルの回し具合)になるよう調整をすることです。
車がカーブの内側に寄っていくようであればハンドルは回し過ぎ!もう少しハンドルを戻しましょう。逆にカーブの外側に寄っていくようであればハンドルは回す量が足りないので、もう少しハンドルを回しましょう。車の運転全般に言えますが、目線が近いと、目の前の縁石しか見えないので、乗り上げないようハンドルをたくさん回したくなります。なるべく目線を上げ、S字全体を見てカーブにハンドルを合わせてあげてください。
まず、切り返しまたはやり直しを行うためには、ポール等にぶつかりそうになった時、タイヤが縁石に乗り上げてしまった時に、すぐ停止することが必要です。「もしかしたら通れるかも」は無理をせず「もしかしたら通れないかも」と考え、停止して下さい。
①図1のようにクランク内に設置されているポールと接触しそうになった場合に切り返しを行います。大事なのはポール等に接触する前に車を停止してください。接触後停止しても、試験は合格できません。
図1
②車を停止したら、ハンドルをまっすぐに戻し、曲がるのに必要な分だけ後退します。(図2)この時、車の周囲、後方の確認を忘れないでください。
ハンドルを逆に回して後退する方法もあります。(図2だと右にハンドルを回して進行中に接触しそうになったので、ハンドルを左に回してから後退します。)
図2
①図3のようにクランクや曲がり角で縁石に乗り上げてしまったり、乗り上げてしまいそうになった場合、やり直しを行います。大事なのは乗り上げたらすぐに停止をすること。出来れば乗り上げる前に停止してください。乗り上げたままそのまま通過してしまうと、試験は合格できません。
図3
②車を停止したら、ハンドル動かさず、そのまま後退します。(図4)この時、車の周囲、後方の確認を忘れないでください。
図4
まず、方向変換の目的は、狭い道路内の限られたスペースを利用し、進行方向を180度変えることです。枠内に駐車することが目的ではありませんので、枠内に上手に入ることが出来ても、安全に出れなければ、試験は合格できません。
また、方向変換に設置されているポールは図1のように、左右に駐車している車両とイメージすると、実際の道路場面でも応用しやすくなります。
図1
ここからが方向変換の手順になります。
①図1左のように太い赤矢印の方向から進入し、おおむね、左50㎝、右1mのスペースを空け、方向変換を少し過ぎた位置に車を停めます。
方向変換では、最初に車を停める位置が非常に重要になります。左に寄りすぎると、窮屈になり、右に寄りすぎると、外輪差で右前輪が縁石に乗り上げてしまいます。(図2右)また、停める位置が不安定だと方向変換のたびに上手くいったり、いかなっかったりしてしまいます。いつも同じ位置に停めれるよう練習してください。
図2
実際の写真(図3)で確認してみましょう。
図3
②次にこの位置から、後方の確認(右後方、左後方を目視)をしてから、図4のAの位置まで真っすぐ下がり車を停めます。
図4
この位置は車の後輪の位置①が、縁石の曲がり始め②の位置から約100㎝くらい手前の位置です。
実際の写真(図5)で見るとこんな感じです。
図5
ただし、この後輪の位置は、運転席からは見えませんので、運転席から下の写真(図6)のように見えたところで停めてください。
図6
③次にこの位置でハンドルを左にしっかり回します。ハンドルをしっかり回したら、車の周囲に注意しながら、図7のように車体の向きが90度変わるまでゆっくり下がり車を停めます。
図7
④次にハンドルを真っすぐに直し、後ろのポールにぶつからないよう後方を確認しながらゆっくり下がります。(図8)後ろいっぱいに下がろうとすると、後ろをぶつけてしまうので、車体が方向変換枠内に収まった時点で車を停車します。
図8
⑤無事方向変換枠内に収まりましたね。この時、極端に右寄りに入ってしまうと、図9のように、内輪差の関係で脱出があ困難になります。こうなった場合は、無理をせず、幅寄せを行います。幅寄せのやり方はこちらを参考にしてください。
図9
⑥ここからは、方向変換枠内からの脱出です。
脱出の要領は基本的に1段階に行ったクランクと同じと考えてください。
まずは、右合図、左右の確認をして、図10のように、ハンドルを回すポイントまで前に出します。早く回しすぎると、右後輪が乗り上げ、回すのが遅いと、左前輪が乗り上げてしまいます。適切なタイミングを憶えてください。
図10
実際の写真(図12)で見てみましょう。
図11
⑦図12のように、そのまま、ゆっくり脱出しましょう。
図12
これで、方向変換終了です。
補足として、後退時は、車を完全に停止してからハンドルを回す(すえ切り)方が簡単です。
ここでは、左方向変換の基本的な手順を中心に説明してきましたが、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。また安全確認も同じ所ばかりではなく、あらゆる方向の確認をしっかり行ってください。
まず、方向変換の目的は、狭い道路内の限られたスペースを利用し、進行方向を180度変えることです。枠内に駐車することが目的ではありませんので、枠内に上手く駐車出来ても、出れなければ、試験は合格できません。また、方向変換に設置されているポールは図1のように、左右に駐車している車両とイメージすると、実際の道路で応用できます。
図1
ここからが方向変換の手順になります。
①図2のように太い赤矢印の方向から進入し、おおむね右50㎝、左100㎝のスペースを空け、方向変換を少し過ぎた位置に車を停めます。
方向変換では、最初に車を停める位置が非常に重要になります。右に寄りすぎると、窮屈になり、左に寄りすぎると、外輪差で左前輪が縁石に乗り上げてしまいます。(図2右)また、停める位置が不安定だと方向変換をするたびに上手くいったり、いかなっかったりしてしまいます。いつも同じ位置に停めれるよう練習してください。
図2
実際の写真(図3)で確認してみましょう。
図3
②次にこの位置から、後方の確認(右後方、左後方を目視)をしてから、図4のAの位置まで真っすぐ下がり車を停めます。
図4
この位置は車の後輪の位置①が、縁石の曲がり始め②の位置から約100㎝くらい手前の位置です。
実際の写真(図5)で見るとこんな感じです。
図5
運転席からは、図6ように見えたところで停めてください。
図6
③次にこの位置でハンドルを右にしっかり回します。ハンドルをしっかり回したら、車の周囲に注意しながら、図7のように車体の向きが90度変わるまでゆっくり下がり車を停めます。
図7
④次にハンドルを真っすぐに直し、後ろのポールにぶつからないよう後方を確認しながらゆっくり下がります。(図8)後ろいっぱいに下がろうとすると、後ろをぶつけてしまうので、車体が方向変換枠内に収まった時点で車を停車します。
図8
無事方向変換枠内に収まりましたね。
この時、極端に左寄りに入ってしまうと、図9のように内輪差の関係で非常に出にくくなります。こうなった場合は、無理をせず、幅寄せを行います。幅寄せのやり方はこちらを参考にしてください。
図9
⑤ここからは、方向変換枠内からの脱出です。
脱出の要領は基本的に1段階にやったクランクと同じと考えてください。
まずは、左合図、左右の確認をして、図10のように、ハンドルを回すポイントまで前進します。早く回しすぎると、左後輪が乗り上げ、回すのが遅いと、右前輪が乗り上げてしまいます。適切なタイミングを憶えてください。
図10
実際の写真(図11)で見てみるとこんな感じです。
図11
⑥図12のように、そのまま、ゆっくり脱出しましょう。
図12
これで、方向変換終了です。
補足として、後退時は、車を完全に停止して、ハンドルを回す(すえ切り)の方が簡単です。
ここでは、右方向変換の基本的な手順を中心に説明してきましたが、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。また安全確認も同じ所ばかりではなく、あらゆる方向の確認をしっかり行ってください。
まず、縦列駐車の目的は、道路に並行して駐車している2台の車の間に自車を駐車させ、さらに駐車している状態から安全に発進することです。
縦列駐車に設置されているポールは図1のように、前後に駐車している車両とイメージします。
図1
ここからが縦列駐車の手順になります。
①図2のように太い赤矢印の方向から進入し、左40㎝くらい、右側に縁石がある場合は、右100㎝以上の間隔を開けて、縦列駐車の枠を少し過ぎた位置に車を道路と並行に停めます。
縦列駐車では、最初に車を停める位置が非常に重要になります。左に寄りすぎると、窮屈になり、右に寄りすぎると、外輪差で右前輪が縁石に乗り上げてしまいます。(右側に縁石がある場合、図2右)また、停める位置が不安定だと縦列駐車をするたびに上手くいったり、いかなっかったりしてしまいます。いつも同じ位置に停めれるよう練習してください。
図2
実際の写真(図3)で確認してみましょう。
図3
②次にこの位置から、後方の確認(右後方、左後方を目視)をしてから、図4のAの位置まで真っすぐ下がり車を停めます。
図4
この位置は図5の①のポールが運転席からどのように見えるかで憶えてください。
図5
③次にこの位置でハンドルを左にしっかり回します。
ハンドルをしっかり回したら、車の周囲に注意しながら、車右側面の延長線上に縦列の隅のポール(図6の②)がくるまでまでゆっくり下がり車を停めます。
図6
④次にハンドルを真っすぐに直し、図7の位置まで後方、周囲を確認しながらゆっくり下がります。
図7
⑤次に、ハンドルを右にしっかり回します。
ハンドルをしっかり回したら、車の周囲に注意しながら(特に左前方)、車体が縦列内に収まるまで、ゆっくり下がり車を停めます。ハンドルは戻さない。(図8)
図8
この時、図9、図10のようになってしまう場合があります。
図9
図10
こうなった場合は、修正をしてください。修正のやり方はこちらを参考にしてください。
車体が縦列枠内にきちんと収まったら、「完了しました。」と申告してください。
⑥ここからは、縦列駐車からの発進です。
発進の要領は路端からの発進と同じと考えてください。
①ルームミラー確認、②右の合図、③右サイドミラー確認、④目視による確認、⑤発進
となります。発進時、左のポール、右の縁石に注意して発進してください。
これで、縦列駐車は終了です。
補足として、車を完全に停車して、ハンドルを回す(すえ切り)の方がが簡単です。
ここでは、縦列駐車の基本的な手順を中心に説明してきましたが、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。また安全確認も同じ所ばかりではなく、あらゆる方向の確認をしっかり行ってください。
右の幅寄せを説明します。左に幅寄せしたい場合、は左右を変えて見てください。
右方向変換をしたら、図1のようになってしまった場合、
図1
ただし、車は横に移動することはできませんので、前進、後退を使って、車を右に寄せなければなりません。
①まず図2のように、車を斜めにします。
図2
実際の写真(図3)で見ると、
図3
②次にハンドルを真っすぐに直し、前進します。
この時、あまり前進しすぎると、車体を真っすぐに直せなくなるので、図4のように自分の体が方向変換の枠からギリギリ出ないところまでにしておきます。
図4
実際の写真(図5)で見ると、
図5
③次にハンドルを左にしっかり回し、斜めになった車体を図6のように、方向変換に対して真っすぐに直します。
図6
実際の写真(図7)で見ると、
図7
④最後、ハンドルを真っすぐに戻し、後方、周囲を確認したら、そのまま後退します。後ろのポールに車体をぶつけないよう気を付けてください。車体が方向変換枠内に収まれば十分です。(図8)
図8
実際の写真(図9)で見ると、
図9
縦列駐車の修正方法は、色々ありますが、ケースごとにやり方を変えるのは、覚えるのも大変なので、1つの方法で修正できるやり方を説明します。縦列駐車を行ったら、図10のように縦列駐車の枠から右側がはみ出してしまいました。これは、斜めにした後、まっすぐ下がる距離が足りなかったことが原因です。
図10
①この場合、ハンドルを右に回したまま、図11のようにひとつ前の状態(図11Aに右側面を合わせた状態)まで前進します。
図11
②この位置で、ハンドルを右に回して下がると、先ほどのように縦列駐車から右側がはみ出してしまうので、ハンドルをまっすぐに直し、図12のように、もう少しだけ後ろに下がります。下がる距離は、先ほど右側にはみ出していた分が目安になります。
図12
③ここでハンドルを右にしっかり回し、車体が縦列駐車枠内に収まるまで下がります。図13参照
図13
車体が縦列枠内にきちんと収まったら、「完了しました。」と申告してください。
縦列駐車を行ったら、図14のように左側縁石に接触してしまいました。
これは、斜めにした後、まっすぐ下がりすぎたことが原因です。
図14
①この場合、縦列駐車の修正①と同じように、ハンドルを右に回したまま、図15のようにひとつ前の状態(図15Aに右側面を合わせた状態)まで前進します。
図15
②この位置で、ハンドルを右に回して下がると、先ほどのように左側縁石に接触してしまうので、ハンドルをまっすぐに直し、図16のように、少しだけ前進します。
図16
③ここでハンドルを右にしっかり回し、車体が縦列駐車枠内に収まるまで下がります。図17参照
図17
車体が縦列枠内にきちんと収まったら、「完了しました。」と申告してください。
鋭角の課題は、図1に示すよう鋭角に進入、反対側から脱出するもので、この間に切り返しを1回以上3回以内で、納めなければなりません。さまざまなやり方がありますが、小田原ドライビングスクールでは、より確実に課題をクリアするために、ハンドルのすえ切りはOK、無理せず2回の切り返しで脱出する方法を説明しています。
図1
ここからが左鋭角の手順になります。
①図2のように赤い矢印の方向から進入し、なるべく右寄りになるようにします。(少しでも内側に余裕をとる)
図2
②図2のように右寄りに進入してきたら、図3の位置で車を停止します。
図3
この位置は、運転席から前方を見ると図3のAの角が図4のように見えます。
図4
もしくは、運転席から助手席の窓を見ると図3のBの縁石が図5のように見えます。
図5
③この位置で停止したらハンドルを左にしっかり回し、図6のように前輪が縁石に近づくまで前進し停止します。
図6
この時、あまり縁石に近づけすぎると脱輪してしまうので図7のように少し余裕をとりましょう。
図7
図7では、左前輪より、右前輪が縁石に近づいていますが、ハンドルを回す位置が少しずれていると、左前輪のほうが先に縁石に近づく場合もあります。ですので右前輪ばかり見ずに、左右前輪を均等に注意してください。左前輪が先に縁石に近づく場合は、図8のように見えた位置で停止します。
図8
④次にハンドルをまっすぐに直し、図9のように後輪が縁石に近づくまで後退する。ここでも下がりすぎて脱輪しないよう気をつけましょう。
図9
運転席から見ると図10のように見えます。
図10
⑤次にハンドルを左にしっかり回し、図11のように、また前輪が縁石に近づくまで前進する。
図11
⑥次にハンドルをまっすぐに直し、図12のように必要な距離だけ後退する。ここで後退しすぎると後輪が脱輪しやすくなるので、下がりすぎない。
図12
⑦ここでハンドルを左にしっかり回し、図13のように、右前輪、左後輪に注意しながら、徐行で前進。鋭角を脱出する。
図13
これで、左鋭角終了です。
補足として、ハンドルはすえ切りで説明しています。
ここでは、左鋭角の基本的な手順を中心に説明してきましたが、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。また安全確認も同じ所ばかりではなく、あらゆる方向の確認をしっかり行ってください。
鋭角の課題は、図1に示すよう鋭角に進入、反対側から脱出するもので、この間に切り返しを1回以上3回以内で、納めなければなりません。さまざまなやり方がありますが、小田原ドライビングスクールでは、より確実に課題をクリアするために、ハンドルのすえ切りはOK、無理せず2回の切り返しで脱出する方法を説明しています。
図1
ここからが右鋭角の手順になります。
①図2のように赤い矢印の方向から進入し、なるべく左寄りになるようにします。(少しでも内側に余裕をとる)
図2
②図2のように左寄りに進入してきたら、図3の位置で車を停止します。
図3
この位置は、運転席から前方を見ると図3のAが図4のように見えます。
図4
もしくは、運転席から図3のBの縁石が図5のように見えます。
図5
③この位置で停止したらハンドルを右にしっかり回し、図6のように前輪が縁石に近づくまで前進し停止します。
この時、あまり縁石に近づけすぎると脱輪してしまうので図7のように少し余裕をとりましょう。
図6
図7では、右前輪より、左前輪が縁石に近づいていますが、ハンドルを回す位置が少しずれていると、右前輪のほうが先に縁石に近づく場合もあります。左前輪ばかり見ずに、左右前輪を均等に注意してください。右前輪が先に縁石に近づく場合は、図8のように見えた位置で停止します。
図7
④次にハンドルをまっすぐに直し、図8のように後輪が縁石に近づくまで後退する。ここでも下がりすぎて脱輪しないよう気をつけましょう。
図8
運転席から左ミラー見ると図9のように見えます。
図9
⑤次にハンドルを右にしっかり回し、図10のように、また前輪が縁石に近づくまで前進する。
図10
⑥次にハンドルをまっすぐに直し、図11のように必要な距離だけ後退する。ここで後退しすぎると後輪が脱輪しやすくなるので、下がりすぎない。
図11
⑦ここでハンドルを右にしっかり回し、図12のように、左前輪、右後輪に注意しながら、徐行で前進。鋭角を脱出する。もし、脱輪の恐れがある場合は、無理せずもう一度切り返す。
図12
これで、右鋭角終了です。
補足として、ハンドルはすえ切りで説明しています。
ここでは、右鋭角の基本的な手順を中心に説明してきましたが、運転席からの見え方などは、運転者の席の位置、身長等により、若干変わります。自分の見え方をしっかりつかんでください。また安全確認も同じ所ばかりではなく、あらゆる方向の確認をしっかり行ってください。